COLUMN 20

「もう限界」と感じたら読む、ECシステム刷新の第一歩

最終更新日 2025.05.23投稿日 2025.05.23

コラム07

INTRODUCTION :

「最近、なんだかECサイトの運営がうまく回っていない」「キャンペーンを打つたびにシステムが不安定になる」「社内の誰もが“いつかは変えなければ”と思っているけれど、踏み出せていない」。
そんな声を聞くたびに思うのです。
多くの企業が“限界”に気づきながらも、次の一歩を踏み出せずにいるのだなと。

このコラムでは、そうした“限界”を感じたときに、どのようにしてECシステムの刷新を検討すべきか、その第一歩を明確にすることを目的としています。
EC市場の成長が続く中で、変化に対応できるシステムを持つことは、もはや「選択肢」ではなく「必須条件」です。

限界のサインを見逃さない

まず、なぜ多くの企業がECシステムに限界を感じるのか。その主な原因は、大きく3つに分けられます。

  1. 拡張性の不足
    事業規模の拡大や多様化する顧客ニーズに対して、既存システムが対応しきれなくなるケースです。
    新しい決済手段やマーケティングツールとの連携が難しい、モバイル対応が遅れているなどの問題が顕在化します。
  2. 運用コストの増大
    古いシステムは保守・運用に多くの人手と費用がかかります。
    例えば「データ抽出に毎回数時間かかる」「外部システムとの連携が手動」といった非効率が積もり積もって、大きな損失に繋がっている場合も。
  3. セキュリティリスクの増加
    ECサイトは常にサイバー攻撃の標的になっています。
    最新のセキュリティ対策を施せない旧式のシステムは、企業の信頼を一瞬で損ねるリスクを孕んでいます。

もし、これらのうち一つでも思い当たる節があるなら、ECシステムの刷新を検討すべき“サイン”と捉えるべきです。

なぜ刷新に踏み出せないのか?

「わかってはいるけれど、刷新するとなると…」と尻込みしてしまう企業も多いでしょう。
その理由は、以下のような懸念から来ていることがほとんどです。

 ・コストがどれだけかかるかわからない
 ・現行業務を止めずに移行できるか不安
 ・ベンダー選びに自信がない
 ・社内の合意形成が難しい

こうした不安はもっともです。
しかし、それを理由に何も手を打たなければ、気づかぬうちに競合他社との差が開いてしまいます。

第一歩は「現状把握」と「課題の言語化」

では、何から始めるべきか?
それは、「現状把握」と「課題の言語化」です。

多くの企業が陥りがちなのが、「漠然と不満はあるけれど、具体的に何が問題かを整理できていない」状態です。
これでは、システム会社に相談しても「で、何がしたいんですか?」となってしまい、プロジェクトは前に進みません。
まずは以下の観点で、自社の現状と課題を棚卸ししましょう。

 ・日々の運用でどんな不満があるか(担当者ベースでヒアリング)
 ・顧客から寄せられている声(UI/UXや購入体験など)
 ・売上やCV率など、数値面での問題
 ・将来的に取り組みたいこと(例えば、越境EC、OMO、定期購入など)

このプロセスを丁寧に行うことで、「何を改善すべきか」「どんな機能が必要か」が明確になり、次のステップにつながります。

ベンダー選びは“パートナー探し”

課題を明確にしたら、次はパートナー探し。
ここでのポイントは、「システムを作ってくれる会社」ではなく、「ビジネスの成長を一緒に考えてくれる会社」を選ぶことです。
提案内容が最新技術を取り入れているかだけでなく、事業理解に基づいているか、将来的なスケーラビリティを見据えているか、サポート体制が充実しているか、といった観点で評価しましょう。
また、RFP(提案依頼書)を作成する際には、現場の声を反映させることが重要です。
現場を理解しない要件定義は、のちのち齟齬を生みやすく、再設計や予算超過の原因になります。

“変える”ことは、“守る”ことでもある

最後に、ECシステムの刷新は単なる「技術的な更新」ではありません。
それは、顧客体験を進化させ、ビジネスの未来を守るための「戦略的な投資」です。
たとえば、10年前には考えられなかった「ライブコマース」や「パーソナライズされたレコメンド」も、今では常識になりつつあります。こうしたトレンドに柔軟に対応できるかどうかが、競争力の源泉になるのです。

もしあなたが今、「もう限界かも」と感じているなら、それは“遅すぎる”のではなく、“ちょうどいいタイミング”かもしれません。
第一歩は、自社の現状を直視し、小さな違和感にも耳を傾けること。そこから未来は大きく変わっていきます。

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